肩凝り、首の張りで悩ましい日々を送っている方も少なくないと思いますが「なんで凝るの?」と言われると、なかなか応えるのは難しいですよね。筋肉が凝るというメカニズムははっきりとは解明されていないそうです。

本来、筋肉の役割は「骨格を動かす・発熱する・代謝を促す」なのですが、凝りが発生することでこの役割がしにくくなります。

そもそも筋肉は縮むことしかできません。そして筋肉には長さによって使い方に偏りがあります。
腕を曲げた状態から伸ばしても筋肉は元の長さには戻らないので、ストレッチなどをした時に「気持ち良い」「痛気持ちいい」と感じるのです。

どんな姿勢や歩容が凝っているのか?
詳細はこちら→凝っている姿勢】

で、凝る原因てなんなのか?なのですが、例えばドッグスポーツをしているワンちゃんで局所的に動かし続けて使う筋肉がある場合、その部分だけが縮んで固まり疲労を起こして凝る事があります。
もし、動いていれば凝りは発生しないと言うのならガンガン動くスポーツ選手が体を整える為に、マッサージや整体などのメンテナンスは取り入れないでしょう。

また、反対に普段の生活であまり動かさない事によって縮んだままになりできる凝りもあります。
人で言うならデスクワークや同じ姿勢の作業をしていると腰や肩が痛くなってくるといったところでしょうか。
一定時間経つと「う〜ん」と伸びをしたくなりませんか?それは筋肉の凝りをほぐしたいという自然な行動ですし、もしそのまま放っておくと痛みが生じ、さらに体の不調につながります。

動いて使う、じっとしている、いずれにしても縮んだままにしておくと凝りが発生して痛みや不快感が現れます。
結局のところ普通に生活しているだけでも凝りは発生するのです。そう、だって筋肉は常に骨格を支える為に使われているのですから。
その使い方は人それぞれ、犬それぞれ。クセがあり偏りがあります。

凝って固まったままにしておくと動かさなくなる(動かせなくなる)老廃物をうまく流せなくなり代謝が悪くなる
体が冷えて熱が生み出せなくなる。などといった筋肉の持つ能力が発揮できなくなるのです。

筋肉が動かない状態では

筋肉量を維持することも

ままならなくなってきます。

人の場合は痛いな・不快だなと感じたら、マッサージや整体で施術してもらったり、自分でストレッチをして筋肉の柔軟性を戻したりしますが、犬の場合は「凝ったら凝ったまんま」「痛いから動かさない」「なんか動きたくない」なんてことになり動かなくなっていきます。

手足や首などいわゆる骨格筋と呼ばれる筋肉は関節を曲げ伸ばしするために骨や腱、靭帯と繋がっています。
腱や靭帯はタンパク質からなるコラーゲンでできているので加齢や運動不足と共に水分が減り固まりやすくなって、そのまま放って動かさないと「動かせる範囲」いわゆる可動域が限られてしまいます。

そうなる前から柔軟な体にしておくことが
健康長寿に繋がる秘訣ですね♪