楽しくないトレーニングの副作用
蒸し暑い日が多くなってきました。
あれよあれよという間に梅雨入りし一年の半分が過ぎていきますね。
犬たちのお散歩も出にくい季節になります。
今日は人がついついやってしまう犬に負担をかけるトレーニングについて。
いわゆる強制訓練や服従訓練と言われるトレーニングで起こる可能性のある副作用について考えてみようと思います。
小さい時から、あるいはお家に迎えたらすぐに犬をしっかりとしつけないと、と思う人がほとんどだと思います。その気持ちは犬は猫と違って外に出る機会が多くていろんな犬や人に会う可能性があるし、それと同時に犬と一緒にアクティビティを楽しみたいからなどの理由からだと思います。もちろん人と一緒に暮らしていく上でいろんなルールを覚えてもらう必要があります。ただ、犬も人と同様に生まれてから少しずつ時間をかけて身体も脳もメンタルも成長していきます。小さい時は自分で自分の感情を制御するとこが難しくもちろん集中力もあまりありませんのですぐに飽きたりイライラすることもあるでしょう。
そんな中で人がたくさんのことを犬に要求するといろんな弊害が生まれてきます。
「ジッとしていてほしい」とか「お行儀良くしてほしい」とか人の都合に合わせるように要求することで何度も怒られたり我慢させられるとその反動でもっと爆発してしまう子もいれば気力を失ってしまう子もいるでしょう。
ずーっとケージに入ったままだとお外に出た時、お散歩に行った時に興奮して引っ張ったりして欲しくないことを怒ってばかりだと自信が持てずにいつもビクビクしてしまったり。
「嫌だよ!」のシグナルを見逃さないように「やめて!」と言われたらすぐにやめてあげましょう。
幼い動物はとにかくエネルギッシュ!
よく動くしよくお腹が減るし眠りも深いので復活が早い!
人にとってはとても体力が必要で大変な時期になりますがこの時期に子犬のペースに付き合っておくことで健全な心の成長をしていきます。そして思春期が終わった1歳半から2歳ぐらいになると人の生活に寄り添って協力してくれるようになりコミュニケーションを取れるとてもいい関係ができあがります。
もちろん甘やかすわけではありません。して欲しくないことをしないように飽きさせないような関わり方やエンリッチメントを駆使しつつやめて欲しい行動を【負の弱化】で減らしていきます。
誰しも苦手なものや嫌なことはありますがそれが少ない方が生きやすい。
ちょっとヤダなーということもスルーできるようになるとさまざまな場面で人も助かります。そうなるようにサポートするのは人の役割。
嫌なこと、苦手なことに対して協力してくれるように優しい手を使ってゆっくりトレーニングを進めていきます。
その一歩目はやはり犬語の習得からかもしれませんね(*'ω'*)

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